ダボス会議で日本の運命を左右する第四次産業革命
ダボス会議で日本の運命を左右する第四次産業革命
2016年のダボス会議が行われました。
今回のダボス会議は、一番のテーマは第四次産業革命のこと。
すなわち、人工知能によるロボットが産業を仕切ることになる未来についてです。
人工知能は、人間の仕事を奪うとされていますが、国力が人口とは関係なくなるので、今後少子高齢化で人口減が進む日本にとっては強みとなる可能性もあるのです。
ですので、人工知能は日本にとって、有利である側面もあるのです。
ダボス会議では、ロボット及び人工知能の発達で、日本を含む15カ国の国と地域での失業者が今後5年間で510万人を超えると予想した報告書を発表することとなりました。
その内訳は、実は新技術は新たに200万人の雇用を生み出すとされています。これは前向きなニュースでしょう。ですが一方で710万人の失業者も生み出すとのことで、差し引きでトータル510万人の失業者となる見通しです。
これは世界の労働人口の65%を占め、日本やアメリカ、中国、東南アジアなどでの労働人口の内訳を指しています。
また、今後はロボットによる戦争も、重大なテーマになってくるでしょう。
自律型平気の配備によって、ロボットが人間を殺しながら戦場を徘徊するというような未来が現実のものとなるかもしれません。この悪夢のような未来を食い止めるために、ただちに行動し無くてはならない、とダボス会議はまとめています。ロボットは混沌とした状況に置くと無秩序に振る舞うため、使いこなすには人間の叡智が必要です。戦場では意思決定から人間を除外してはならないのです。
人工知能をイメージするには、家庭用ゲームのAIを思い浮かべるといいでしょう。みずからの経験を元に学習し、繰り返し学習することで知的に成長していくのが人工知能の特徴です。人工知能の定義は実は幅広く、家庭用ゲームから家電の制御システムまで、いろいろなものが人工知能のフィールドに該当します。つまり今、すでに私達の身近に人工知能は存在しているのです。これがさらに、仕事を奪うほどに学習し、知能を身に付けるまであと少しの時間しかありません。学習を繰り返すことでより知的になり、パターン学習やファジイ制御、最適解を解く進化的計算や遺伝的アルゴリズムなどを通じて、統合的な知的システムとして振る舞いを定義するのが、人工知能です。
すでに1642年にはパスカルが最初の人工知能らしきものを開発していました。いよいよ実用化も近づき、第四次産業革命の時期は近づいているのです。
関連キーワード